理事長紹介
Director
インプラント・デジタル歯科・
矯正・歯科医院経営に関する
「書籍」を多数執筆
インプラント治療のスペシャリストとして
「メディア出演」 多数
当院で使用している口腔内スキャナ
3Shape社において
「日本代表」に選出
歯科医師向けの講演を年間50件
「歯科医師にインプラントを教える歯科医師です」
セミナー受講者・院内見学者多数
「歯科医師が学びに来る
歯科医師です」
全国で出張オペをおこない
「年間手術件数150件以上こなす歯科医師です」
略歴
Profile
歯科医師だった祖父の影響で、この頃から歯科医師を志す。
中学受験を経て中高一貫の男子校・駒場東邦中学校・高等学校に入学。
高校卒業まで、徒歩通学のため電車通学の経験なし。
高校3年生時には駒場東邦名物の体育祭で白組団長を務める。
現役にて東京医科歯科大学歯学部に進学。
大学時代は小学校から続けていたサッカーに明け暮れる。
学生時代に、研究優秀賞である「小林育英会賞」受賞。
現役で歯科医師国家試験に合格し東京医科歯科大学大学院(インプラント科歯学博士)に進学、春日井昇平教授に師事。
博士号取得後、東京医科歯科大学歯学部附属病院インプラント外来に勤務。
その後、岩手医科大学補綴・インプラント学講座に助教として赴任。
インプラント外来医局長やハーバード大学と共催の卒後研修プログラムのプロジェクトリーダーなどを務める。
岩手医科大学を退職し、世界で20名が選抜されるITIスカラーシップにてハーバード大学歯学部インプラント科に留学し、インプラントおよびデジタル歯科治療の世界的権威Dr.German Gallucciに師事。留学中にエビデンスレベルで最も高い論文であるシステマティックレビューを執筆。
留学中にボストン日本人研究会プレゼンアワード受賞(内容と理解部門)
帰国後は、神奈川歯科大学 補綴・インプラント学にて、助教・講師として臨床・研究・教育に従事。研修医指導医、総合診断科長などを歴任。病院長賞を2年連続受賞。顎顔面インプラント学会にてイングランドアワード受賞。現在は、神奈川歯科大学補綴・インプラント科の非常勤特任講師を務める。
また、留学帰国後は、インプラント・デジタル歯科・EBMに関する歯科医師向けの講演・シンポジウム、書籍・歯科雑誌など執筆・翻訳などを多数行う一方、若手歯科医師へのキャリア指南、インプラント手術の開業医への出張オペ、歯科医院経営サポート、スタディグループの主宰など多岐にわたって活動している。
生い立ち
personal history
私は母方の祖父が歯科医師で、幼い頃から歯科医院や併設していた歯学研究所に行き、祖父が研究していた模型の整理などを手伝っていました。
物心ついた時には、自然と歯科医師を目指すようになり、中高一貫の男子校である駒場東邦を卒業し、東京医科歯科医大学歯学部に進学しました。
大学生時代に、学内の研究発表で賞をいただく機会があり、祖父と同じ研究の道も学びたいと思い、インプラント科の大学院へと進むことにしました。
無事に4年間の大学院を修了し博士号を取得した後、1年間東京医科歯科大学歯学部附属病院のインプラント外来にて専攻生として従事した後、岩手医科大学のインプラント科の医局長として岩手県盛岡市に赴任することになりました。その間、東日本大震災を被災し、ボランティアなどをおこなう中で、より多くに人に良い医療を提供したいと思ったことを覚えています。
約2年半、岩手医科大学に勤務した後、ご縁があってITIスカラー(国際的なインプラント 学会の奨学制度で、毎年世界から約20名が選抜され、奨学金を受けながら海外留学できる)として、ハーバード大学に留学しました。ここでの経験は挫折もありましたが、今思うと、現在の私の臨床の原点になったと思っています。ハーバード大学ではインプラントの世界的権威であるDr. German Gallucciに師事し、医学的根拠に基づいた歯科医療の真髄を学びました。また、デジタル歯科にも大変造詣が深く、現在私が日本のデジタル歯科を牽引しているきっかけともなりました。
ハーバード大学へ海外留学
ハーバード大学への海外留学が私の歯科人生に与えた影響は大きく、特に米国と“日本の医療制度”や“治療の予後(どれだけ長持ちするか)”に対する考え方の違いには驚きました。米国において、国民皆保険はなく、歯科治療は民間の保険会社に加入して治療費を負担しているため、歯科治療は高額であるという認識を全国民が持っています。そのため、歯科医師もすぐにダメになるような治療は訴訟となる可能性があるため行いません。したがって、米国の歯科医師は“医学的根拠に基づいた長持ちする治療”(“予知性のある治療”と言います)を常に心がけて治療を行なっています。
一方、日本には国民皆保険制度があるため、国民は安価に歯科治療を受けることができます。しかしながら、保険治療で行える治療は限られており、インプラント治療やジルコニアを用いたセラミック治療など米国で当たり前のように行われている治療は含まれていません。そのため、日本の歯科治療はやり直しが多く、少しずつ歯が悪くなっていき、最終的に入れ歯になってしまうことを目の当たりにし、やるせない気持ちになりました。
やり直しの少ない治療を目指して
私は帰国後、できるだけ“長持ちする治療”をすることを心がけ、そのためには患者さんに治療の選択肢をしっかりと説明し、患者さんご自身に選択していただくことに注力しました。もし自分がガンになったら「いろんな治療法を聞いて、自分の意思で選択したい」というのが、一般的な希望ではないかと思います。歯科医療も医療の1分野であり、この考え方には変わらないと思っています。
もちろん、患者さんが納得した上で、保険治療を選択する場合も全力で長持ちする治療を行います。でも、最善の治療についての説明を受ける権利はすべての患者さんにあると思っています。そのためには、しっかりと検査を行い、現状を把握し、十分なカウンセリングを行う時間を取りたい、そう思って恵比寿マルオ歯科を開業しました。
専門医によるチーム医療
ハーバード大学から帰国後は約4年間、神奈川歯科大学で教鞭をとりながら、インプラント治療の専門医として従事しました。自分が専門医として働くうちに、インプラントに限らず難易度の高い治療は専門医が行うべきだと考えるようになりました。特に、矯正治療・根管治療は難易度が高く、やり直しが多い治療です。
日本の歯科医療は、これまで1人の歯科医師が1つの歯科医院で、むし歯・根管治療・歯周治療・抜歯など外科処置を行なっていましたが、専門医が行う治療水準まで達している治療はなかなかありません。医科でいうと、内科の先生が整形外科や心臓外科もやるようなイメージでしょうか。そのため、やり直しが多く、結果的に歯がダメなってしまいます。
そこで、開業時には必要に応じて専門医がチームを組むインターディシプリナリーアプローチで治療にあたることをコンセプトとしています。高い専門性を持つ歯科医師が、それぞれ役割分担をしながら一人の患者さんのお口の中をできるだけ長持ちする状態に治療していくという手法です。自分一人でできるできないにかかわらず、できるだけ質の高い歯科医療を提供したい、そんな思いで日々患者さんと向き合っています。
歯科治療へのデジタルの応用
私がハーバード大学留学時代に出会ったもう一つのコンセプトが「デジタル歯科」です。まだ聞き慣れない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、10年前の米国ではすでに型取りはデジタル化されていました。口腔内スキャナと呼ばれる写真技術を応用したスキャンによる型取りで、従来のように粘土をお口の中にいれて固まるまで待つ必要がありません。これはすごい時代がくる!と思い、帰国後すぐにデジタル歯科についての研究や臨床を行いました。
しかし、なかなか日本では保険治療に収載されず、残念ながら10年経った現在も日本の歯科医療には浸透していないのが現状です。開業する前から大学で口腔内スキャナを取り入れたデジタル歯科を実践していた私にとって、もはや手放せない医療機器の1つでもありましたので、開業した当初から口腔内スキャナを導入し、できるだけ患者さんの不快感を減らす治療を行なっています。また、黎明期からデジタル歯科の研究・臨床に携わっていたこともあり、現在では全国の歯科医師会や歯科大学に招聘され講演もおこない、デジタル歯科についての啓蒙活動を行なっています。
経歴
Career
1999年 | 私立駒場東邦高校卒業 |
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1999年 | 国立東京医科歯科大学歯学部入学 |
2003年 | 小林育英会 研究優秀賞 受賞 |
2005年 | 東京医科歯科大学歯学部卒業 |
2009年 | 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 インプラント・口腔再生医学分野修了(歯学博士・主任教授:春日井昇平教授) |
2010年 | 岩手医科大学歯学部補綴・インプラント学講座 助教 |
2011年 | 同附属病院 インプラント外来医局長 |
2012年 | 米国ハーバード大学歯学部インプラント科 ITIスカラー・研究員 |
2012年 | ボストン日本人研究会 「内容と理解」部門 優秀プレゼンアワード 受賞 |
2013年 | 神奈川歯科大学大学院 口腔機能修復学講座 咀嚼機能制御補綴学分野 助教 |
2013年 | インプラント出張手術(フライングドクター)開始 |
2015年 | 同附属病院 総合診断科 科長 |
2015年 | 日本顎顔面インプラント学会 English Competition Award受賞 |
2015年 | 神奈川歯科大学附属病院 病院長賞 受賞 |
2016年 | 神奈川歯科大学附属病院 病院長賞 受賞 (2年連続) |
2016年 | 日本口腔インプラント学会 専門医取得(専門医登録番号1200号) |
2017年 | 日本口腔インプラント学会 専門医取得 |
2017年 | 同大学院 口腔統合医療学講座 補綴・インプラント学 講師 |
2017年 | WHITECROSS インタビュー記事掲載(インタビュー部門アワード3位) |
2017年 | インプラント私塾 一ノ塾塾頭就任 |
2018年 | 同大学院 口腔統合医療学講座 補綴・インプラント学 非常勤特任講師 |
2018年 | 三軒茶屋マルオ歯科開院 |
2018年 | インプラントおよびデジタル歯科に関する講演:年間32回 |
2019年 | ITI(International Team of Implantolgy)Fellow就任(就任時最年少) |
2020年 | 医療法人社団プライムエレメント 設立 理事長就任 |
2021年 | 同大学院 口腔統合医療学講座 補綴・インプラント学 非常勤特任准教授 |
2021年 | 恵比寿マルオ歯科 審美・インプラントスタジオ 開院 |
2024年 | 東京医科歯科大学 インプラント外来 非常勤講師 ITI Study Club 世田谷 ディレクター就任 スタディグループ Infinity 設立(co-founder) ストローマン 若手歯科医師グループ NEXGen ディレクター |
所属
Affiliation
■学会
日本口腔インプラント学会 専門医日本補綴歯科学会 専門医
日本デジタル歯科学会
日本顎顔面インプラント学会
International Team of Implantology (ITI) フェロー
European Association of Osseointegration (EAO) Member
■スタディグループ
Interdisciplinary Team of Dentistry (ITD) 主宰一ノ塾 塾頭
Center of Implant Dentistry (CID) アクティブメンバー
論文・著書など
Articles & Books
著作
重要10キーワード ベスト200論文
(トムソン・ロイターシリーズ)
クインテッセンス出版(2016年)
Comprehensive Dental Surgery
医歯薬出版株式会社(2017年)
翻訳
重要12キーワード
ベスト240論文
クインテッセンス出版(2016年)
インプラント
外科手順チェックリスト
クインテッセンス出版(2017年)
原著論文
- Effects of Simvastatin and Alpha -tricalcium phosphate on Alveolar Ridge Augmentation. K. Maruo, D. Sato, T. Machida, S. Kasugai. Journal of Oral Tissue Engineering 2010;7(3):143-152
- Effect of Hydroxyapatite Fiber Material on Rat Incisor Socket Healing. T. Machida, M. Nyan, K. Kon, K. Maruo, H. Sato, S. Kasugai. Journal of Oral Tissue Engineering 2010;7(3):153-162
- スタチン‐α型リン酸三カルシウム複合体のラット抜歯窩への骨造成効果のX線学的評価. 丸尾勝一郎,鬼原英道,近藤尚知みちのく歯学会雑誌 41巻1-2号;P46-47.2011
- A systematic review of biological and technical complications of immediate loaded fixed implant rehabilitations for partially edentulous patients. B O.Niadh, K. Maruo, M. Riggi-Heiniger, A.Schrott, G. Gallucci. Clinical Oral Implant Research 2013;24(Suppl.9):178–190
- Implant Loading Protocol for Partially Edentulous Patient- a Systematic Review and Meta-Analysis. A. Schrott, M. Riggi-Heiniger, K. Maruo, G. Gallucci. International Journal of Oral Maxillofacial and Implants 2014;29, Suppl:239-55
- Occurence regions and sites of peri-implant inflammation with bone resorption in partially edentulous patients. M.Munakata, N.Tachikawa, K.Maruo, A.Sakuyama, Y.Yamaguchi, S.Kasugai. Oral Hygine & Health 2014;2(4)
- Th17が抜歯窩の治癒およびオッセオインテグレーションに与える影響.松本知生,下山佑,丸尾勝一郎,鬼原英道,木村重信.岩手医科大学歯学雑誌 38巻 3号 p:127-128
- Palatal window osteotomy technique improves maxillary sinus augmentation in previouslyinsufficient augmentation case. D. Ueno, T. Kurokawa, K. Maruo, T. Watanabe, J.A.Jayawardena. International Journal of Implant Dentistry, Vol.1,No.1;19.2015
- 柔軟性超音波探触子の開発 − 工学と医用への応用 −:田中雄介,星野秀和,吉田光良,李文,平野大輔、小倉幸夫,丸尾勝一郎,星憲幸,木本克彦,安斉昌照. 日本超音波医学会基礎技術研究会資料 No.5;p.29-36.2015.
- 審美部位における単独歯および少数歯欠損への最適なインプラント治療戦略. 丸尾勝一郎,木本克彦. 日本補綴歯科学会誌8,No. 4;p406-413.2016.
- A retrospective study to compare improvement of implant maintenance by Medical Treatment Model. K.Maruo, K.Singh, S. Shibata, G.Sugiura, T.Kumagai, K.Tamaki, J.Jain. Contemporary Clinical Dentistry. Contemporary Clinical Dentistry. 2016 Oct-Dec; 7(4): 428–)
雑誌
- Stewartの教科書から学ぶインプラント支台のパーシャルデンチ―― 『Stewart’s Clinical REMOVABLE PARTIAL PROSTHODONTICS』 第9章「Implant-Assisted Removable Partial Denture」インプラントアシスト可撤性部分床義歯. 小林賢一,鬼原英道,丸尾勝一郎.ザ・クインテッセンス31,No.9:p102-120.2012.
- 大学病院でのインプラント臨床症例より. 鬼原英道, 丸尾勝一郎, 飯島伸, 近藤尚知.歯界展望 120 No.4: p617-624.2012.
- 薬剤関連顎骨壊死は“BRONJ”から“MRONJ”へ.松下祐樹,丸尾勝一郎.ザ・クインテッセンス34,No.4;p35-36.2015.
- 特別企画“インプラント治療のエビデンスを再検討しよう―日本は欧米と異なる?―”「治癒期間と荷重プロトコルにおける日本と欧米との差異」.丸尾勝一郎.デンタルインプラントロジー23,No.1;p148.2016.
- インプラント体除去ツールの使い方と上部構造の撤去方法.丸尾勝一郎,中静利文,星憲幸,木本克彦.日本歯科評論76,No.12;p90-95.2016.
- インプラント治療の現在地「インプラント埋入時期と荷重時期の解釈」丸尾勝一郎,木本克彦.ザ・クインテッセンス36,No.1;p86-88.2017.
- 『WORLD ARTICLE』 In-vitro evaluation of the accuracy of conventional and digital methods of obtaining full-arch dental impressions (全訳と解説)丸尾勝一郎,木本克彦.ザ・クインテッセンス36,No.2;p187-196