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Directbonding

ダイレクトボンディングとは

ダイレクトボンディングとは、むし歯で削った穴や歯と歯の隙間を、直接コンポジットレジンという材料で詰める治療法です。

すきっ歯を簡単に治したい。むし歯の治療で詰めた詰め物をが変色して治したい。小さな金属の詰め物を簡単に白くしたい。そんな時は、審美的な改善を目的としたダイレクトボンディングがオススメです。

01.ダイレクトボンディングについて

i.ダイレクトボンディングとは

ダイレクトボンディングとは、むし歯で削った穴や歯と歯の隙間を、直接コンポジットレジンという材料で詰める治療法です。歯と材料が化学的・物理的にくっつく“接着”の技術を応用した治療であるため、ダイレクト(=直接)ボンディング(=接着)と呼ばれています。コンポジットレジン(CR)修復や直接修復などと呼ばれることもあります。

ii.ダイレクトボンディングの原理

ダイレクトボンディングの原理

ダイレクトボンディングの原理は、“接着”と呼ばれる歯の表面とコンポジットレジンが化学的かつ物理的に結合し、歯とコンポジットレジンが一体化するというものです。歯の表面にはエナメル質という固い層があり、歯を削ると象牙質という柔らかい層に達します。接着はいくつかのステップを経て行われます。最初に酸により表面を脱灰させ、表面を粗造にすることで接着材が浸透するスペースをつくります(エッチング処理)。続いて、プライマーによって表面の凹凸部分に流動性の高いレジンモノマーを浸透させ接着しやすい状態を作ります(プライミング処理)。最後にボンディング材と呼ばれる別のレジンモノマーを塗布し光硬化させることで、凹凸部分に入り込んだレジンモノマーとボンディング材が結合し、歯質との接着が完了します。この上に盛り足したレジンはこのボンディング材とは容易に化学結合するため、外れたり、隙間に細菌などが入り込むようなことはありません。

iii.ダイレクトボンディングの歴史

コンポジットレジン自体は1965年頃から、歯に詰める白い材料として、それまで使用されていた金属やアマルガムに代わる材料として使われていましたが、強度が弱いことや接着の技術がなかったため、詰めたレジンがとれてしまったり、歯がしみたり、レジンと歯の間からむし歯になったりしたため、あまり普及しませんでした。しかし、1977年に日本のメーカーから歯のエナメル質と象牙質の両方に接着するプライマー・ボンディング材・コンポジットレジンが開発され、歯とレジンが一体化することが確認され徐々に普及しはじめました。現在では、適用範囲が広がり、歯科治療では日常的に使用されています。

iv.ダイレクトボンディングの
メリット

ダイレクトボンディングのメリット

歯を削る量が少ない

ダイレクトボンディングの原理は、“接着”と呼ばれる歯の表面とコンポジットレジンが化学的かつ物理的に結合し、歯とコンポジットレジンが一体化するというものです。歯の表面にはエナメル質という固い層があり、歯を削ると象牙質という柔らかい層に達します。接着はいくつかのステップを経て行われます。最初に酸により表面を脱灰させ、表面を粗造にすることで接着材が浸透するスペースをつくります(エッチング処理)。続いて、プライマーによって表面の凹凸部分に流動性の高いレジンモノマーを浸透させ接着しやすい状態を作ります(プライミング処理)。最後にボンディング材と呼ばれる別のレジンモノマーを塗布し光硬化させることで、凹凸部分に入り込んだレジンモノマーとボンディング材が結合し、歯質との接着が完了します。この上に盛り足したレジンはこのボンディング材とは容易に化学結合するため、外れたり、隙間に細菌などが入り込むようなことはありません。


治療回数が少ない

ダイレクトボンディングはその名の通り、直接コンポジットレジンを詰めていく治療ですので、型取りなどは必要がなくその日で治療が完了します。何度も通っていただく必要がないのも、メリットと言えるでしょう。

v.ダイレクトボンディングの
デメリット

ダイレクトボンディングのデメリット

材料の劣化がある

ダイレクトボンディングに用いるコンポジットレジン(合成樹脂)は、セラミックとは異なり、口の中の過酷な環境下に曝露されることにより経時的に劣化していくことが知られています。具体的には、吸水することによる膨張と着色です。膨張するとレジンと歯の境目に段差ができ、段差に色が着くと目立つことがあります。また、レジンそのものが徐々に着色していくことがあります。あまり目立つ場合は、ダイレクトボンディングをやり直さなければいけません。生活習慣などにもよりますが、どちらも5~10年くらいで起こることが多いようです。


強度が低い

コンポジットレジンはジルコニアや金属と異なり強度が低いことが知られています。したがって、前歯の歯の間や奥歯の一部分であれば問題はありませんが、奥歯のような強い力がかかる部分で、比較的範囲の大きいむし歯に対してダイレクトボンディングによる修復を行うと、詰めたレジンが割れたり欠けたりすることがあります。

vi.ダイレクトボンディングの
適応・不適応

  • 適応

    • すきっ歯
    • 前歯の歯と歯の間の小さなむし歯
    • 奥歯の噛む面だけのむし歯
  • 不適応

    • 前歯の広範囲のむし歯
    • 奥歯の広範囲のむし歯
    • 根管治療後の修復

02.ダイレクトボンディング治療の流れ

  1. 検査

    レントゲン、むし歯、歯周病などお口全体の検査をしていきます。
  2. カウンセリング

    治療が必要な部位について、適切な治療法をご提案します。
  3. 麻酔

    神経が生きている歯がむし歯の場合は麻酔を行います。
  4. むし歯の除去

    むし歯を削って取り除きます。
  5. 全処置

    エッチング・プライマー・ボンディング処理を行います。
  6. 充填

    コンポジットレジンを詰めて光で硬化させます。
  7. 形態や咬み合わせの調整

    形や咬み合わせを確認し調整します。
  8. 研磨

    最後に綺麗に磨いて終了となります。

03.ダイレクトボンディングの
症例紹介

  • ダイレクトボンディング症例1
    c様(40歳 女性)

    • Before

      ダイレクトボンディング症例1 治療前
    • After

      ダイレクトボンディング症例1 治療後
    治療内容 右上1左上1正中離開へのダイレクトボンディング
    費用等に関する総額費用 110,000円
    <治療費内訳>
    ダイレクトボンディング:55,000円 x 2
    通院回数 1回
    治療等の主なリスク 時間が経つと変色することがあります。
    副作用に関する事項 なし

    ■担当医からのコメント

    いわゆる“すきっ歯”で長年悩まれていた患者さんです。「マウスピース矯正」もご提案しましたが、できるだけ早期に終わる治療をご希望されましたので、直接コンポジットレジンという材料を詰める「ダイレクトボンディング」によってスペースを埋めました。5~10年くらいすると、変色したりすることはありますが、定期的にメンテナンスに来院し、研磨をすれば長持ちする治療です。

  • ダイレクトボンディング症例2
    o様(31歳 男性)

    • Before

      ダイレクトボンディング症例2 治療前
    • After

      ダイレクトボンディング症例2 治療後
    治療内容 右上1左上1正中離開へのダイレクトボンディング
    費用等に関する総額費用 145,000円
    <治療費内訳>
    ホワイトニング:35,200円
    ダイレクトボンディング:55,000 x 2
    通院回数 1回
    治療等の主なリスク 時間が経つと変色することがあります。
    副作用に関する事項 なし

    ■担当医からのコメント

    前歯の“すきっ歯”と色調について相談に来院された患者さんです。「マウスピース矯正」や「部分矯正」による改善もご提案しましたが、できるだけ早期に終わる治療をご希望されましたので、「ホワイトニング」後に、「ダイレクトボンディング」によってスペースを埋めました。5~10年くらいすると、変色したりすることはありますが、定期的にメンテナンスに来院し、研磨をすれば長持ちする治療です。

04.ダイレクトボンディングの治療期間

初診の検査とカウンセリングを含めて1〜2回で完了します。
ご希望があれば、1回の通院で複数箇所治療することも可能です。

05.ダイレクトボンディングの治療費用

奥歯の歯と歯の間 33,000円
奥歯の噛み合わせの部分 16,500円
前歯の歯と歯の間 16,500円
ダイレクトベニア
(前歯に直接歯の形を作る方法)
55,000円

※価格はすべて税込です

06.付加的な治療オプションと費⽤

i.審美セラミック治療

審美セラミック治療

ダイレクトボンディングの適応ではないような広範囲にわたる修復の場合は、ラミネートベニアセラミックインレー、セラミッククラウンなどジルコニアによるセラミック修復をご提案させていただくことがあります。

審美セラミック治療についての詳細はこちら

ii.ホワイトニング

ホワイトニング

前歯のダイレクトボンディングを行う場合、事前にホワイトニングの希望や予定があるかを確認しています。もし、ホワイトニングのご希望がある場合は、先にホワイトニングをおこない、他の歯を白くしてから、それに合わせてダイレクトボンディングをすることをお勧めしています。

ホワイトニングについての詳細はこちら

iii.矯正

矯正

すきっ歯の治療としてダイレクトボンディングを希望される方には矯正治療の選択肢もご提案しています。ダイレクトボンディングは一部のみの改善となりますが、他にも歯並びが悪い部分や歯と歯の間に隙間がある場合は、矯正治療による全体の改善をご提案することがあります。

矯正についての詳細はこちら

07.恵比寿マルオ歯科の
ダイレクトボンディングの特徴

  1. 初診時にしっかりとお口全体の検査を行います。
  2. 写真やレントゲンを見ながら、術前に十分なカウンセリングをおこないます。
  3. 必要に応じてダイレクトボンディング以外の治療法もご提案し、検討していただきます。
  4. 事前にしっかりとお見積もりを発行し、納得していただいてから治療に移行します。
  5. 審美歯科治療の専門医が治療を行います。
  6. 顕微鏡や拡大鏡を用いて、精密な治療を心がけています。
  7. 5年間の保証があり、変色や欠けた場合はいつでも無償でやり直しいたします。