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Orthodontic dentistry

歯並びや咬み合わせが悪い場合の治療
ワイヤー矯正
歯並びが整っていないと、日常的に歯磨きが難しくなることはもちろん、見た目に対する自信喪失やコンプレックスを感じることがあるでしょう。さらに、咬み合わせが良くない場合には、食事中に食材をしっかりと咬むのが難しかったり、差し歯やブリッジのような歯科治療を受ける際の制約が増えることが考えられます。

これらの問題を根本的に解決したい場合、歯を動かして正しい位置や角度に整える「歯科矯正治療」を検討してみてください。歯科矯正治療は、一般的には長期間にわたって行われる治療のため、十分な知識と理解のもと、治療を開始することが大切です。

ここでは、歯科矯正治療の基本的な流れやポイントについて、分かりやすくご紹介いたします。

01.治療の目的と方法

矯正治療の目的は、成長期の歯と成人後の歯で大きく変わります。

大人の歯がそろう前の矯正治療

大人の歯がそろう前の矯正治療
主に上顎と下顎の成長のバランスを取るためや、歯の生え変わりを円滑にするための治療です。特に上下の前歯が生え始める6~8歳頃に、問題点の改善や今後の矯正を容易にするための治療を推奨します。

大人の歯の矯正治療

大人の歯の矯正治療
各歯をきちんと整列させ、しっかりとした咬み合わせを目指す治療です。差し歯やブリッジ、インプラント治療を受ける際の前準備としても行われます。

歯を動かす方法

  • 表側に装置をつける矯正
    表側に装置をつける矯正
    れは歴史のあるオーソドックスな方法で、矯正器具を歯の表側に取り付けます。恵比寿マルオ歯科では、目立ちにくい透明な器具を選択していますが、器具は外から見えます。
  • 裏側に装置をつける矯正
    裏側に装置をつける矯正
    この方法では、歯の裏側に矯正器具を取り付けます。装置が見えないのが大きな特徴です。ただし、個々の歯の裏側の形状に合わせてオーダーメイドで装置を作るため、コストが高くなることがあります。
  • マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置を使う矯正(マウスピース矯正)
    透明で取り外し可能なマウスピース型の矯正器具を使用する方法です。人に気づかれることなく矯正治療が行えますが、1日20時間以上の装着が求められます。現時点では、大きな歯の移動を伴うケースには適していないとされていますが、技術の進化により、今後適用範囲は広がると期待されています。むし歯のリスクが高い方や金属アレルギーの方に特におすすめしています。
表側に装置をつける矯正治療 裏側に装置をつける矯正治療 マウスピース矯正
見た目 目立たない装置を付けるが周囲から見える適用外 基本的に周囲からは見えない 透明な装置なので周囲から見えにくい
装置による異物感
適応可能な症状の範囲 広い やや広い 現状では狭い
むし歯のリスクが高い方への適応 ×
金属アレルギーがある方への適応 ×

02.治療の流れ

  1. 初診

    最初に、保険適用範囲でお口の中を全体的に診察します。この段階で、歯の並びや咬み合わせ以外にも、他の問題がないか確認します。
  2. 歯科矯正相談

    専任の矯正担当医があなたのお口の中を詳しく診察。歯の並びや咬み合わせに関してのお悩みや疑問をしっかりとヒアリングし、その上で治療の大枠を説明いたします。
  3. 歯科矯正検査

    矯正治療の詳細な計画を立てるため、お口の中やお顔全体の写真を撮影。さらに、レントゲン写真をCTとともに撮影し、口腔内スキャナを使って正確な型取りを行います。
  4. 分析

    検査結果を基に、最先端のコンピュータ技術で詳細な解析を実施。このデータを元に、矯正の問題点、治療の目標や方法を検討していきます。
  5. 歯科矯正診断

    分析結果をもとに、あなたの口腔の状態や希望に合わせた最適な治療計画を提案。この段階で、具体的な治療の流れや期間などを詳しく説明いたします。
  6. 動的治療開始

    治療計画にご納得いただけたら、いよいよ治療がスタートします。恵比寿マルオ歯科の専門的な治療により、美しい笑顔を手に入れるステップへと進んでいきます。

i.大人の歯がそろう前の矯正治療の流れ

  1. 動的治療
    (I期治療)

    このステージでは、約1ヶ月ごとの定期的な来院が必要です。その際、歯の動きを確認し、矯正装置の微調整を行います。
    治療の進行状況や効果、さらには成長の進捗も同時に評価します。このI期治療の所要時間は、平均して1年から1年半を見込んでいます。
  2. 成長観察

    初期目標の達成後、約3ヶ月から1年の間隔で患者様の歯の成長を観察します。 もし新たな問題が発見されれば、再び動的治療を開始します。この段階での追加料金は発生しません。 成人前にすべての永久歯が生え揃う時期、つまり顎の成長が終了する頃に、大人の歯の矯正に移行することも選択できます。特に要望がなければ、次のステップ、保定・メンテナンスフェーズに進行します。
  3. 保定
    メンテナンス

    保定期間中、約3ヶ月ごとに定期的なチェックと装置の調整が行われます。 動的治療が終了してからの2年間は、保定を継続することが推奨されています。 また、歯の健康を維持するために、保定期間中も含めて3ヶ月ごとの専門的なメンテナンスを歯科衛生士から受けることを推奨します。

ii.大人の歯の矯正治療の流れ

  1. 動的治療

    約1ヶ月ごとの来院で、歯の動きの確認や矯正装置の調整が行われます。治療期間は患者様によって異なりますが、通常1年半から2年半程度を要します。
  2. 動的治療終了

    理想的な歯並びや咬み合わせが得られたら、矯正装置は取り外され、後戻り防止のための保定治療に移行します。
  3. 保定
    メンテナンス

    ・保定期間中はおよそ3ヶ月毎に保定装置のチェックを行います。
    ・原則、動的治療後2年間は保定を行うことを推奨しております。
    ・保定期間中、保定終了後も、歯科衛生士による3ヶ月毎のメンテナンスを推奨しております。

03.治療のリスク

むし歯・歯周病

矯正装置の取り扱いにより、歯磨きが難しくなることがあるため、定期的な歯科メンテナンスが推奨されます。

歯ぐきが下がる

歯を移動させると、歯周組織が影響を受けることがある。しかし、計画的な治療でこれを最小限に抑えます。

歯の根が短くなる

矯正により、歯の根が短くなるリスクがある。初めから歯根が短い方は特に注意が必要です。

顎の関節の症状

矯正中に咬み合わせが一時的に不安定になることで、顎関節に関する問題が生じることがあります。

歯が動きにくい・動かない

治療前には予測しきれない要因で、一部の歯が思うように動かないことがあります。

04.費用

1.歯科矯正相談料 初回 無料
2回目以降 3,300円
2.歯科矯正検査・分析・診断料 22,000円
3.歯科矯正施術料 ⅰ大人の歯がそろう前の矯正 418,000円
ⅱ大人の歯の矯正
(歯科矯正用アンカースクリュー料保定装置料含む)
表側に装置をつける矯正治療
847,000円
裏側に装置をつける矯正治療
1,452,000円
上の歯は裏側、下の歯表側に
装置をつける場合の矯正治療
1,173,700円
マウスピース矯正
1,016,400円
マウスピース矯正(軽度な症例)
665,500円
ⅲ部分的な矯正
前歯だけの部分的な矯正
(部分的なマウスピース矯正)
片顎(上の歯だけまたは下の歯だけ)
462,000円
その他の部分的な矯正
55,000円 + 28,600円
 × 矯正装置を装着する歯の本数
裏側に装置をつける場合の加算
297,000円
4.保定装置料 66,000円
5.処置・調整・観察料 ⅰマウスピース矯正以外の動的治療中 1回 5,500円
iiマウスピース矯正の動的治療中、成長観察、保定期間中 3,300円
※価格はすべて税込となります。
※大人の歯がそろう前の矯正から大人の歯の矯正に移行した場合、大人の歯の矯正の施術料から大人の歯がそろう前の矯正の施術料を差し引きます

05.付加的な治療オプションと費用

歯科矯正用アンカースクリュー

歯の移動を助けるための小型インプラント。必要と判断された場合にのみ提案され、大人の矯正治療費には含まれています。

1本 27,500円
埋伏歯に対する開窓牽引手術

稀に、永久歯が適切に生えてこない場合があります。その場合、矯正治療の一環として手術が行われることがあります。

33,000円
※価格はすべて税込となります。

06.恵比寿マルオ歯科矯正担当医の治療例

治療前
  • 歯科矯正の治療例 治療前
  • 歯科矯正の治療例 治療前
  • 歯科矯正の治療例 治療前
  • 歯科矯正の治療例 治療前

上の前歯が前に出ていることと歯のでこぼこを治したいとのことでした。

治療中
  • 歯科矯正の治療例 治療中
  • 歯科矯正の治療例 治療中
  • 歯科矯正の治療例 治療中
  • 歯科矯正の治療例 治療中

表側に装置をつける矯正を選択されました。上下左右の大人の歯を1本ずつ抜いて歯を並べ、前歯を後方に動かすスペースを確保しました。

動的治療終了時
  • 歯科矯正の治療例 動的治療終了時
  • 歯科矯正の治療例 動的治療終了時
  • 歯科矯正の治療例 動的治療終了時
  • 歯科矯正の治療例 動的治療終了時

動的治療期間は約2年6ヶ月でした。上の前歯の傾斜は改善し、歯のでこぼこは解消され、患者様に満足いただける結果となりました。

主訴 上の前歯が前に出ている 歯のでこぼこ
診断名 上顎前突 叢生
年齢 13歳
治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
抜歯部位 上下両側第一小臼歯
治療期間 2年6ヶ月
リスク、副作用 むし歯や歯周病、歯根吸収、治療後の後戻りの可能性があります