マウスピース矯正
High Quality Aligner Orthodontics
01.マウスピース(アライナー)矯正
i概要
ii原理
02.マウスピース(アライナー)矯正とワイヤー矯正の違い
マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 | ||
見た目 | ほとんど目立たない | 表側に装着する場合は透明の装置で白いワイヤーでも多少目立ってしまうただし、裏側にワイヤーを装着する場合は見えない | |
痛み | コンピュータ制御により1枚のアライナーで歯が動く量が決められており、歯に掛かる力が制御されているため歯が動くときの痛みは軽度 | 歯に掛かる力が均等ではないため、比較的強い歯の痛みが出たり、装置によって頬や舌が傷つき、口内炎のような痛みが生じることがある | |
清掃性 | アライナーを外して、食事・歯みがきできるため、非常に清掃性に優れる | 装置を着けたまま、食事・歯みがきを行うため清掃性が悪く、普段以上に丁寧に歯みがきする必要がある | |
治療期間 | ほとんど差はない | ||
治療費 | 施述料 | 50~78万円 | 68~110万円 |
調節料 | 4〜6週ごとに5,000円 | ||
適応範囲 | 症例によって適応とならない場合がある | 広い | |
患者自身の協力の必要性 | 患者自身でアライナーを取り外しするため、患者様ご自身の協力に頼る割合は大きい | 歯の移動は矯正科医が管理するため、患者様ご自身の協力に頼る割合は少ない |
03.アライナー矯正のメリット・デメリット
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メリット
- 目立たない
アライナーは透明に近いプラスチックで出来ているため、矯正治療をしていることを周囲に気づかれにくい - 取り外しができるため非常に衛生的
- お食事の時や歯みがきの時に取り外しを行うことができる普段通りに衛生管理をすることができるため、むし歯や歯周病になりにくい
- 異物感が少ない
ワイヤーを用いた矯正治療に比べて異物感が少ないため、装置に慣れやすく発音への影響が少ない - 痛みが少ない
アライナー1枚あたりの歯の移動量がコンピュータ制御されているため、ワイヤーを用いた矯正治療に比べて痛みが少ないとされている - 金属アレルギーの心配がない
装置の材料に金属が含まれないため、金属アレルギーの方でも安心して矯正治療が可能
- 目立たない
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デメリット
- 患者様ご自身で管理をしていただく必要がある
- アライナーを患者様ご自身で取り外しを行っていただき1日あたり20時間以上装着することが推奨されているため、装着時間が足りない場合には予定通りの歯の動きが達成されないことがある
- 不得意な動かし方が存在する
装置の特性上、奥歯が沈みこみやすく前歯の重なりが大きい(過蓋咬合)場合の矯正治療が不得意と言われており、歯のねじれ(捻転)を治すのも時間を必要とする
04.マウスピース(アライナー)矯正が向く歯並び・かみ合わせ
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マウスピース(アライナー)矯正が
向く歯並び・かみ合わせ- 親知らず以外の歯を抜かなくても良い程度の歯のでこぼこ
(軽度の叢生) - 歯と歯の間の隙間(軽度の空隙歯列)
- 前歯が噛み合わないケース(前歯部開咬)
- 上の奥歯を後ろに動かす必要があるケース
(軽度~中等度の叢生、軽度の前歯部の前突)
- 親知らず以外の歯を抜かなくても良い程度の歯のでこぼこ
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マウスピース(アライナー)矯正が
向かないケース- 親知らず以外の歯を抜いて前歯を引っ込めるケース
(中等度~重度の前歯部の前突) - 前歯のかみ合わせが深いケース(過蓋咬合)
- 大きく捻れてしまっている歯を治すケース
- 親知らず以外の歯を抜いて前歯を引っ込めるケース
05.治療の流れ
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初診
お口の中全体をしっかりと診察し、歯並びや咬み合わせ以外の問題が無いか確認致します。医療費の自己負担割合が3割の場合、約3,500円となります。 -
歯科矯正相談
矯正専門の担当医が診察し、歯並びや咬み合わせでお困りのことをお伺いの上確認をさせていただいて予想される治療の概要を説明致します。 -
歯科矯正検査
お口の中の写真、お顔の写真、CTを含むレントゲン写真の撮影、口腔内スキャナを使った型取りを行います。 -
分析
検査結果のコンピュータ解析を行い、問題点の抽出、治療目標、治療方法の検討を行います。 -
歯科矯正診断
分析の結果をご説明し、患者様おひとりおひとりに合わせた治療目標、治療方法をご提案させていただきます。アライナー矯正が適応となるかについてはこの時点で決定いたします。 -
治療計画の
発注マウスピース型カスタムメイド矯正装置による治療方法にご同意いただいたのちに、矯正装置を作成する会社に治療計画の立案を発注いたします。以降のキャンセルにつきましてはキャンセル料が発生いたしますのでご留意くださいませ。 -
治療計画の確認
約1ヶ月後に治療計画が出来上がります。ご希望がありました場合には、当院のパソコン上で治療計画を確認していただくことも可能となっております。その場合、自費の再診料をご負担いただきます。以降のキャンセルに関しましてはキャンセル料が発生いたしますのでご留意くださいませ。 -
アライナーの発注
治療計画が決定いたしましたらアライナーの作成の発注を行います。約1週間ほどでアライナーが医院まで届きますので、その後動的治療の開始となります。
アライナー矯正
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動的治療
約1~2ヶ月毎に来院して頂き、歯の動きや矯正装置の適合の確認などを行わせていただきます。期間に関しましては患者様おひとりひおとりで異なりますが、おおよそ1年半から2年半程度となります。 -
動的治療終了
歯並び・噛み合わせが改善した後に矯正装置の撤去を行い、後戻りを防ぐための治療(保定)に移行し、後戻りを防ぐための保定装置を装着いたします。 -
保定・
メンテナンス保定期間中はおよそ3ヶ月毎に保定装置のチェックを行わせていただきます。原則、動的治療後2年間は保定を行うことを推奨させていただいております。当院では保定期間中・保定終了後にも、歯科衛生士による3ヶ月毎のメンテナンスを推奨させていただいております。
06.治療のリスク
むし歯・歯周病
矯正装置を装着することで、歯磨きが難しくなり、むし歯や歯周病になる可能性があります。むし歯や歯周病になりやすい方や、上手く歯を磨けていない方は、矯正治療とは別に歯科衛生士によるメンテナンスを受けることを推奨しています。歯ぐきが下がる
歯を動かすことで、歯の周囲の歯肉(歯ぐき)が下がってしまい、歯の根が露出したり歯と歯の間の隙間が目立つようになってしまったりするケースがございます。可能な限り、そのような事象が起こらないように治療計画を立案させていただきますが、もともと歯のでこぼこが著しい場合などには起きやすい事象となっております。見た目が気になる場合には歯周病専門医(歯肉を扱うスペシャリスト)と連携し、改善を図ることも可能となっております。歯の根が短くなる
歯を動かすと歯の根(歯根)の一部が吸収されます。多くの場合は、問題となることはございませんが、もともと歯根が短い方や通常よりも歯根が吸収されやすい方に関しましてはその点が問題となってしまう場合がございます。その際には、治療目標の変更を考慮する必要性もございます。顎の関節の症状
歯を動かしている間、一時的に咬み合わせが不安定になることがございます。それに伴い、顎の関節に負担がかかり口を開けると音が鳴る、痛む、口が開けにくいといった顎関節症の症状が起きてしまう場合がございます。多くの場合は、治療が進み咬み合わせが安定すると改善いたしますが、顎関節症の治療を要するケースも存在いたします。歯が動きにくい・動かない
歯の動きやすさには個人差がございます。また、非常に稀ではございますが骨性癒着といって、歯が周りの骨と固着して動かないケースもあり、これらは治療前の検査で予測することが難しく“動かしてみて分かる”ことも多いため、その際には治療期間の延長や治療目標の変更を考慮する必要性もございます。07.費用
1.歯科矯正相談料 | 初回 | 無料 |
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2.歯科矯正検査・分析・診断料 | 22,000円 | |
3.マウスピース矯正施術料 | ||
マウスピース矯正 | 924,000円 | |
マウスピース矯正(軽度な症例) | 605,000円 | |
4.保定装置料 | 66,000円 | |
5.処置・調整・観察料 | ||
ⅰ マウスピース矯正以外の動的治療中 | 1回 5,500円 | |
ⅱ マウスピース矯正の動的治療中、成長観察、保定期間中 | 1回 3,300円 |
※骨造成が必要な場合は、別途骨補填材の材料代がかかります
08.付加的な治療オプションと費用
デジタルセットアップモデル(予測歯列模型)大人の歯の矯正治療において、デジタルデータ上で歯を動かし、歯並びの仕上がりを予測するものです。矯正治療に必須ではありませんが、治療法を検討するために目標設定のイメージを見たい場合にはお選びいただけます。 |
16,500円 |
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マウスピース矯正用アンカースクリュー歯を効率的に動かすために顎の骨に埋める小さいインプラントとなっており、使用することが望ましいと考えられた場合にご提案致します。 大人の矯正治療の場合には、この費用はマウスピース矯正施術料に含まれております。 |
1本 27,500円 |
埋伏歯に対する開窓牽引手術稀に大人の歯が様々な理由で埋まったままなかなか生えてこない場合がございます。その際には、部分麻酔による手術で埋まっている歯に矯正装置を取り付け、矯正によって引っ張り出す(牽引する)場合もございます。 |
33,000円 |
09.恵比寿マルオ歯科の矯正治療の特徴
日本矯正歯科学会認定医が相談から診断、プランニング、治療、定期チェックまで、すべてを一貫して担当いたします。
規模の大きい矯正歯科専門医院の場合、診療業務の一部を矯正歯科医ではないスタッフに任せるケースも少なからず存在いたしますが、当院では矯正治療に関わることはすべて日本矯正歯科学会 認定医が行わせていただきます。治療開始前でも治療中であっても不安なことや疑問な点がございましたら、いつでも日本矯正歯科学会認定医がご対応致します。
不必要な矯正治療は当院ではお勧めいたしません。
特に、お子さまの矯正治療はとにかく早い時期から始める方が良いと勧めるクリニックも少なくありませんが、必ずしもそうではございません。早く始めすぎると治療期間が無駄に長くなることもあり、治療内容についても目的や目標がはっきりしない「とりあえず拡大しましょう」「とりあえずマウスピースを使ってください」といった治療を提供するクリニックも存在いたします。結果にご満足頂ければ問題ございませんが、期待と違った結果となるとトラブルに繋がる可能性も否定できません。
当院では、治療時期・内容と目的について、それぞれメリット・デメリットを科学的根拠(エビデンス)と経験に基づいて患者様へしっかりとご説明し、ご納得をして頂いたうえで治療を進めさせていただきます。
当院のマウスピース矯正では世界でシェアNo.1のマウスピース矯正ブランドであるインビザラインを使用しております。
マウスピース矯正には様々なブランドが存在いたしますが、中でもインビザラインが最も世界で使 用されている非常に信頼のあるブランドとなっております。特に、インビザラインが優れている点として、世界で最初のマウスピース矯正でもあるため歯を動 かすメカニズムについて数多くの特許を取得しており、他のメーカーでは難しいような移動も可能 であることが最大の特徴となっております。当院では、インビザライン専用の口腔内スキャナを用いて良質なマウスピース矯正をご提供してお ります。また、検査時には最新の歯科用CTを導入しているため、最低限の被曝でレントゲン検査を受けていただくことが可能となっております。
治療前や治療効果判定のための検査に、低線量で撮影できる歯科用コーンビームCTを導入しておりますため、従来、検査に利用されてきた頭部エックス線規格写真は、側方向きと前後方向の2回の撮影での被曝量が約10.7μSvであるのに対し、一方、当院で導入しているCTの被曝量は約11μSv(低被曝モードの場合)で、従来のエックス線検査で得られる情報以上の3次元情報を得ることが可能となっておりますため、成長期のお子様であっても被曝のリスクを抑えより有益な検査が可能となっております。
口腔内スキャナにおいても最先端の口腔内スキャナを取り入れることで、不快な型取りをなくすことが可能となりました。口腔内スキャナの中でも最新かつ最も精度が高いと言われる3Shape社製(デンマーク)の TRIOS3を導入し、できるだけ患者様の不快感を軽減した医療のご提供を心がけております。従来の方法では、検査・診断のための型取りと装置を作るための型取りをそれぞれ別に行う必要 がございましたが、口腔内スキャナを使用することによって、一度の型取りで済むこともございます。
咬み合わせ・セラミック専門医と歯科衛生士、矯正歯科医が一丸となって連携してチームを組んで治療を担当させていただくため、当院のみで治療が完結いたします。
矯正治療中には、むし歯の予防、歯周病の管理、矯正治療以外の歯科治療が必要となります。また、歯を失ってしまってインプラント治療や入れ歯などの治療を行う前に、歯並びを整えたほうが良いとされるケースも少ならからず存在いたします。そのような場合、治療を担当する歯科医師や歯科衛生士間での情報の共有が重要となって参ります。当院では、専門医が連携しインターディシプリナリーアプローチを提供しているため、ほとんどの場合、当院のみで治療が完結し、スムーズかつ質の高い医療のご提供を可能にしております。